切削加工業で浮き彫りになる問題点

2021年1月時点で、日本では約80パーセントものシェアで鉄鋼を世界各地に輸出をしています。明治時代に福岡県で創業して製鉄会社を起源としており、世界有数の製鉄大国となったのが日本です。全国各地に巨大なプラントを設けていて、年間約5、200万トンもの鋼鉄をアメリカ・中国へと輸出をしている国となっています。一般的には輸出をする前に、切削加工というものをおこなってコンテナ船に積み込まれます。

この加工を担っているのが大阪や東京にある町工場で、その数は約25万件にのぼります。大企業の孫請けというスタイルをとっており、縁の下の力持ちといえるでしょう。この切削加工業は1990年代に一度衰退をしており、現在もまだピーク時の約1/3程度の会社しかありません。切削加工業が衰退したのは、健康に関する問題が浮き彫りになったからです。

金属を加工する際、必ず空気中にその粉塵が飛散をします。この粉塵を長期間吸い続けると、肺の中で蓄積されて肺気腫という病を発症します。高度経済成長期は工場の環境は良いものではなく、当時仕事をなさっていた方たちが1990年に相次いで疾病を発症したわけです。この問題は大きなテーマとなり、厚生省と労働省では問題を重く受け止めて、労災認定をなされたほどです。

労働基準法も新たに改定され、現在では切削加工業では必ず集塵機を設置することを事業者に義務付けたほどです。今後は働きやすい現場となるでしょう。

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