切削加工の特徴について

切削加工とは、材料を切ったり削ったりして目的とする形に仕上げる加工法を指します。なお、切るのと削るのとは日常生活上はあまり区別して使っていなかったり、区別はしていてもその違いを明確に説明できなかったりすることも多いでしょうが、工業の分野では分けて使われています。切るとは、その後に発生した切り屑、切片をつなぎ合わせると元の形に戻るものを指します。一方で削るとは、後に発生する削り屑をいくらつなぎ合わせても元の形には戻らないものを指しています。

これは単に屑の大きさを述べているのではありません。要するに削るのは切るのとは異なり、そこに大きな力がかかるために変形が発生したり、力によって熱が発生して材質が変化したりするのです。切削加工そのものではない説明と思われるかもしれませんが、実はここにもこの加工法の特徴の一つが隠されています。つまり、材料を削るとそこに大きな力が発生することで、それだけ加工に大量のエネルギーを消費することになります。

力のエネルギーは熱エネルギーに変わり、材質を変化させてしまうかもしれません。屑が変化するのはどうでも良いかもしれませんが、本来の製品の性質が変化すると困ります。つまり、切削加工の特徴の一つとして、可能な限りは切ることで済ませたく、削るのはやむを得ないときに限って行われるという点が挙げられます。もちろん、材料の特徴や、作り上げる製品の形状によっては切ることができない場合もあります。

Leave a comment

Your email address will not be published.


*